スイスの通貨であるスイスフランは、現在、外国為替市場で、USドル、ユーロ、円、ポンドに次ぐ規模の取引が行われています。
スイスフランの動きはスイスの、経済力、政治力、軍事力を背景にした国力を反映しています。
また、国土がユーロ圏の中にあることから、ユーロの動きに連動する傾向があります。
スイスは永世中立国であるため、戦争やテロの危険性が少なく安全であるということから、2001年アメリカの同時多発テロ発生以降は、投資資金の逃避先として選ばれる傾向があります。
「有事のドル買い」に代わる「有事のスイスフラン買い」の現象が見られる訳です。
スイスはプライベートバンクに個人のマネーを集めるなど、独特の金融立国の道を歩んできたという歴史的背景があります。
2008年に始まった世界同時不況では、アイスランド危機の影響もあり、GDP全体に占める、金融部門のバランスシートが大きいことを危険視する見方もあります。
テロ、戦争などが起きたり、それに関連する報道がされるだけでも、スイスフランが大きく買われるという現象がみられ、スイスフラン以外の通貨とは違った、独自の動きをみせる通貨であると言えるでしょう。
また、円と並んで低金利通貨であるため、キャリートレードの対象として選ばれてきました。
そのため、ヘッジファンドが経済危機などのリスク回避の動きをするときは、円と同じように買い戻される動きが見られます。
また、個人投資家には円とともに、スワップ金利獲得を目的とした投資先としてポンド/スイスフランといった通貨ペアが、人気があります。
■スイスフラン/円の動きの特徴
スイスフランはポンドほど値動きは激しくないが、ユーロよりは動く、という感じでしょうか。
ですから、ポンドは動きが大き過ぎて怖いが、ユーロでは動きが少な過ぎるという投資家にはぴったりかもしれません。
外国為替相場の取引はすべて、対ドルの取引としてなされます。
ですから、スイスフラン/円の取引はドル/スイスフランの取引とドル/円の取引の合成として行われます。
スイスフラン/円の動きは、スイスフラン/ドルの動きとドル/円の両方の影響を受けていることを意識しておく必要はあるでしょう。
これは、いわゆるクロス円といわれる、円とドル以外の通貨とのトレードに共通の注意点です。
こちらも参照なさってください。
ユーロの特徴 - FX情報の【ぐっとくる!FX情報局】

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