日本経済の特徴は、輸出産業に大きく依存しているため、世界経済、特にアメリカ経済の影響を大きく受けることです。
円相場の動きは、日本の経済力の評価と日本の政策金利の2つの要因が大きく影響します。
円は長い間、先進国の通貨の中でもっとも政策金利が低い通貨でした。
そのため、円とそれ以外の通貨との金利差を目的とした通貨投資が盛んに行われ、円キャリートレードと呼ばれました。
また、日本国内では、スワップ金利を目的とした個人の投資が、FXのブームを巻き起こしました。
外国通貨を買って、円を売れば多少相場が上下しても、スワップ金利で儲かるというスワップ金利狙いの長期投資が盛んに行われていたわけです。
しかし、2008年に始まった世界同時不況で各国の政策金利が引き下げられ、日本との金利差がどんどん縮まりました。
そのために、円キャリートレードの精算が行われた結果、大きく円高に動く場面も見られています。
アメリカと日本の例をあげると、2007年に5.0%だった金利差は2009年3月現在0.25%です。
こうなってくると、手放しでスワップ金利狙いの長期投資という戦略は見直さざるを得ないでしょう。
外貨を買って、円資産以外に分散してリスクヘッジするという意味での外貨投資戦略は有効であるといえますが。
■ドル/円の動きの特徴
ドル/円は外国為替市場でユーロ/ドルに次ぐ取引量があります。
ドル/円の1日単位の動きを見ますと、動きは比較的穏やかであるといえます。
ユーロ/ドルや、ポンド/ドルが大きく動いているのに、ドル/円がまったく動いていない、ということが、よく見られます。
ただ、ドル/円は一度動きに弾みがつくと、大きく動くのも特徴です。
特に下げる時の動きが急になるときがよくあります。
それは、ひとつには、ドル/円が下げると、円キャリートレード(ドル買い円売り)をしているヘッジファンドのストップロスが発動し、ドル/円のポジションを解消する(ドル売り円買い)ので、ドル/円の下落が加速します。
また、日本の個人投資家も、スワップ金利獲得を目的としたドル買い円売りのポジションを持っており、これも、ストップロスがつくとドル売り円買いでポジションを解消するのは円キャリートレードのヘッジファンドと同じです。
個人投資家ひとりひとりの資金量は限られていても、全体で見ると為替相場の中でも影響力があると言われています。
■円相場を動かす経済指標、経済要因
日本の政策金利
アメリカの政策金利(FF金利)
アメリカの株価
日本の株価や、日本の経済指標、日本の要人発言などで、円相場、および為替相場全体が敏感に動くことはまず、ありません。
日本の株価は円相場によって大きく影響を受けます。

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